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 大連日本人学校における「総合的な学習の時間」について

 テーマ「国際性豊かな日本人の育成」  

~子ども一人一人が自ら課題を見いだし,自ら解決していく学びづくり~

   自国や中国の文化・歴史・社会・経済・自然などを正しく理解し,認め,大切にすることができ,国際社会における自己の生き方を考え,すすんで取り組もうとする子どもの育成を目指しています。  

総合的な学習の時間では,小学部は「大連」,中学部では「日中比較」を共通の大テーマとし,各学年の子どもたちの発達段階,興味・関心により,それぞれ学年のテーマを決定し,年間を通して活動を進めています。私たちが暮らす街「大連」について詳しく知り,その中で大連を再認識し,自身が大連にいることの意義や生き方を考えることを目的とした取り組みを行います。歴史・自然・人物・環境などの幅広い分野からテーマを決めるため,一人一人の興味・関心に応じた課題を見つけることができると考えます。また,各教科,道徳及び特別活動と関連づけながら,総合的な学習を進めています。

 

総合的な学習の時間で育てたい能力と態度

共生・連帯意識を育てるために…

学ぶ力を育てるために…

○友だちの考えをよく聞き,良いところを認めることができるようにします。

○中国の友だちと仲良くでき,積極的に交流しようとすることができるようにします。

○中国の文化やできごと,風習を知り,それぞれの国の生活や文化の違いを認めることができるようにします。

○友だちの考えを大切にし,自分の考えと比べながら聞き,よりよい考えへと高めることができるようにします。

○調べたこと,分かったことを自分に合った方法で工夫して表現できるようにします。

○PCを使い,文字やイラスト,写真などを扱うことができるようにします。

6年

○異なる考えを認め合いながら,お互いに高め合うことができるようにします。

○中国や様々な国の文化や習慣を調べなが多様な価値観が存在することを知り,それぞれを尊重することができるようにします。

○自分や友だち,家族や中国の人々の生活を確かめ,中国に住む価値を見いだすことができるようにします。

○自分の力で調べる方法を見い出し,見通しをもって追究することできるようにします。

○相手の考えをしっかり聞き,自分の意見と比較しながら,よりよい考えへと練り上げることができるようにします。

○目的に応じてPCを使って情報を集めたり,調べたことをまとめたりすることができるようにします。

中学部

○中国の立場を理解し,互いの価値観を尊重し合いながら,協力して解決していこうとすることができるようにします。

○様々な国の文化と受容的に接し,地球市民の一員として,グローバルな視点に立って行動することができるようにします。

○自分と周囲の人々の生き方を確かめ,将来の生き方を考えることができるようにします。

○様々な課題に気づき,見通しを持って情報収集し,課題解決に迫ることができるようにします。

○様々な考えを肯定的に受け止め,柔軟性や客観性をもとに自己表現できるようにします。

○PCの基本的な活用法を知り,目的に応じて適切に情報を利用することができるようにします。

 


昨年度の総合的な学習の時間実践例

〔小学部3年生〕

 「発見しよう!大連のヒミツ」をテーマに,わたしたちは住んでいる「大連」について,一人一人が自分の課題を明確にして調べ学習をしました。1学期は「食べ物」,2学期は「遊び」について,それぞれ調べたことをまとめたり,体験したり,発表したりしました。

 

〔小学部4年〕

「伝えよう日本、学ぼう中国」をテーマに,近隣の新城小学(現地校)の児童と交流を深めながら,日本や中国の文化について学びます。日本の行事について紹介したり,中国の学校について教えてもらったりしながらそれぞれの国の文化について分かったことをまとめていきます。 

 

〔小学部5年〕

「大連の中の日本」というテーマで学習を進めています。身近にある日本製品や日本関連の会社や工場から、浮かび上がってきた疑問『どうして大連にあるのだろう』から、解決方法を探し、メール等でアンケートを取り、最後には発表形式でのまとめをします。

 

〔小学部6年生〕

 「日中友好」をテーマに,平和学習や交流会を行いました。日露戦争の戦地である旅順を訪れ,戦争の悲惨さを知る中で,「平和の大切さ」についての思いを強くもちました。

 また,西安での修学旅行を通して中国の文化を学んだり,大連大学の学生と交流することを通して日中友好の実践を図ったりしました。

〔中学部1年〕    

 『職業を通して,中国と日本の違いやつながりについて考える』をテーマに,家族からの仕事の聞き取り,会社訪問と職場体験,関心のある仕事について調べる活動から,働くことや仕事について考えてきました。同じ職業でも日中間で違いがあること,日中間のつながりについて,分かったことや考えたことをまとめました。発表会では,プレゼンに初挑戦しました。見やすくわかりやすい資料を提示し,思いを伝えることができました。

 


〔中学部2年〕

「日中の歴史・文化・経済について~友好関係を築くには~」というテーマのもと,初めに日本を知る学習からスタートし,ふるさとを調べて新聞にまとめました。次に修学旅行に向けて西安の歴史や建造物,経済などを学習し,中国の古都とその現状について理解を深めました,最後に,「儀式」「食文化」「メディア」などの個人テーマを設定し,様々な視点から日中関係について考え,今後の望ましい関係づくりについて考察しました。12月には互いに発表し合い,様々な視点から日中関係について考え,今後の望ましい関係づくりについて考察しました。


〔中学部3年〕
学年テーマ「国際社会における主体的な生き方を考える」から前期は「私の進路計画」後期は「国際社会における支援と協力」に絞り、一人一人が個別のテーマを設定し、学習を進めました。JICA出前講座で世界の状況を知ることから後期の活動が始まり、課題に沿って調べること、まとめること、考えること、そして自らの考えを発表する活動が続きます。一連の活動を通して、自らの生き方への考えを深めていきます。